自分が死ぬ前に仕事を辞めようと思った話
はじまりは数日前だった。
仕事から帰宅し、シャワーを浴び、夕食もとる暇もないまま眠りにつこうとしたその日、甘えてくる猫に対して自分で言った言葉に驚いた。
「早く死にたい。いつか起きられなくなる朝が来るかも……」
口から出た言葉に耳を疑い、一瞬混乱した。その瞬間ダムが決壊した時の様に涙があふれ、相当精神に来ていたのだと自覚したのだ。
確かに、就職エージェント(社名を出すつもりはない)に勢いで押され、この会社に入社した。確認しなかった私が悪いが、前情報もほぼないまま「やりたいことができる」の言葉を信じての入社だった。
確認したら副業不可で将来の夢がかなわないことに気が付いて絶望した。
入社して研修もなく現場に放り込まれ、慌ただしく日々は過ぎていった。一般社会人にはふつうのことかもしれないが、朝5:30起床、9:00帰宅、シャワーを浴びて夕食も食べる暇もなく就寝するのは確実に私をじわじわと殺していたのだろう。
ついに通勤途中にコンビニで買っていた昼食のパンの味を感じることができなくなった。
実はついさっきまでたべていたたいおかゆもあまり味がしなかった。これはやばい。
その日から私は、昼食をたべるのをやめて、友人との些細な会話を求めてSNSを開く時間になっていったのだ。
ついに……
昨夜、帰宅後ついに倒れた。
疲労と持病の喘息、そして空腹によるものだろう。食べたほうが良いのだろうが、空腹感も食欲もまったく起きず、とりあえずおかゆ食べとくか。みたいな感じでおかゆを食べ、ベッドに横になった。
さすがに仕事は休んだ。休むのには必ず病院に行き、診断書が必要になってくるが日曜なのが幸いして免除された。
13時までベッドから起きれず、止まらない涙をぬぐいながら理想の生活と今の生活、そして上司の生活を比較した。
ほかにもいろいろ開催される社内イベントを見て、この会社、やばいのでは?と感じた。やりたい仕事も全くできなさそうだった。
なんでこの人朝から晩まで働いてるの?
その瞬間から私は絶対退職すると決め、以前から興味があって勉強していた分野で仕事をしたいと感じるようになった。だから私は会社を辞めようと思った。辞める。絶対やめる。猫のためにも、友人のためにも、私のためにも。
最後に、私の理想の生活を記しておく
- 三食きっちり食べれる
- 自宅でもできる
- 八時間寝れる
- 副業可能
きっと、かなえられるよね!猫太郎!